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座るとすぐに足を組みたくなる人は?
2021-10-27健康情報
座るとすぐに足を組みたくなる人は?
こんにちは。LUXAS+横浜。新井です。
よく『足を組んで座ったら、骨盤が歪んじゃうよ』と聞きますね。
先日、施術家の集まる勉強会に行ったときも、足を組んでいる人は多かったですね。なかには座った瞬間に足を組む人もいますよね。
私は足を組む習慣はないのですが、みなさんはどうですか?
足を組む理由
体の臓器を見てもわかるように、人間の体はもともと左右非対称です。さらに、座り方、歩き方のクセや、利き腕、利き足などによってもその差は大きくなります。
左右非対称の体を、足を組むことで解消し、安定させようとしているのです。
また、初めに骨盤が歪んでいるから、足を組むのだと思っている人が多いようですが、骨盤自体が歪んでいるのではなく、骨盤を包んでいる筋肉の硬さに左右差があるから足を組んでしまいます。
例えば右側の筋肉が硬くなると、そちらへ引っ張られて骨盤が右へ傾くので、バランスを取るために足を組んでしまうのです。片寄らないように左右の足を組み替えればよいかと言うと、そうではありません。硬くなった側の筋肉をほぐさないとバランスは保つことはできません。
イスに座るとすぐに足を組みたくなる人は、長年の足組み生活によって、すでに体が歪んでいる可能性があります。つまり、体が足を組むのに都合が良いように歪んでしまったため、座っているときに足を組んでいないと『どうも居心地が悪い』と感じるのです。そういう人は、常に同じ側の足を上にして、足を組んでいることでしょう。
足を組むデメリット
1,骨盤や足のラインが歪む
ついいつも同じ足を上にして足を組んでしまう、、、、、同じ姿勢を繰り返していると、同じ筋肉ばかり使われ、だんだんとコリ固まってきてしまいます。
特に、骨盤回り、お尻や鼠径部の筋肉に偏ったコリが生まれることによって、骨盤が引っ張られ歪みとなって現れるのです。
2,外ももが張って足が太くなる
足を組むと、お尻の筋肉は引き伸ばされ弱くなります。お尻の筋肉には、もともと体の横揺れに耐えるという役割があるのですが、お尻の筋肉が弱くなると、外ももの筋肉がその横揺れの負荷を代償しようとします。
その結果、外ももの筋肉が過剰に使われ張ってきてしまうのです。
3,内ももやお腹がたるむ
常に足を組むことが習慣となると、内ももを寄せる筋肉、内転筋が弱くなってきます。
足同士をからめて座っているときは意識しなくても、内ももが寄るので内転筋が働きません。試しに足をほどいて座ってみると、膝を揃えて座っていられないくらい内転筋が弱くなっていることも。
また、内転筋は体幹のインナーマッスルとリンクしています。そのため内ももが弱くなると、お腹もたるみやすくなってしまうのです。
4,腰痛の原因になる
横揺れに対して不安定になると、腰の筋肉にも緊張が生じます。長く歩いた日、長時間立ちっぱなしのとき腰が痛くなる方は、お尻の筋肉が弱くなっているかもしれません。
5,垂れ尻の原因になる
足を組むことでお尻の筋肉は弱くなります。筋肉が弱くなると、筋肉を使う機会も減ってしまうので、意識してお尻を鍛えない限り筋肉はどんどん衰え、ヒップラインは下がってきてしまいます。
6,尿もれがおこりやすくなる
尿もれと深いつながりがあるのは、骨盤の下側の筋肉、骨盤底筋です。
この筋肉の働きが弱くなると、尿もれしやすくなってしまうのです。骨盤底筋は体幹のインナーマッスルの一部。足を組むことで内ももの筋肉が弱り、体幹のインナーマッスルまで働きにくくなります。つまりインナーマッスルの一部である骨盤底筋も働きが弱くなり、尿もれが起きやすくなるのです。
正しい座り方
イスに座る時は、なるべく深く座りましょう。左右の骨盤を揃え、イスのいちばん奥に当たるように座ると、骨盤を立てることができます。背もたれのあるイスなら、骨盤を立てた状態でもたれなければなりません。両足の裏をしっかり床に着けることも大切です。両足全体が床に着いていることで、体重が分散され、骨盤にかかるストレスを減らすことができます。
足を組みたくなる原因は、体のアンバランスでしたね。左右均等に体重を乗せれば骨盤が安定し、足を組まなくても座れるようになります。
姿勢の崩れ
1,骨盤の向き
片方の足をもう片方の足の上に乗せるという動作で、骨盤は斜め上に持ち上げられ、さらに上に乗せている方の骨盤は、少し前に押し出されます。
これにより上下左右、どちらにもねじれが起こっていることがわかります。
2,背骨の動き
足を組んで、上に乗せている方の足の方の骨盤が少し上に持ち上がっているため、体は本当であれば斜めに傾いてしまうはずです。しかし、頭をまっすぐに保つため、背骨は側屈し、カーブを描きながら頭の位置をまっすぐに保とうとします。
3,お腹回りの筋肉の動き
足を組んで、上に乗せている方の足の方の骨盤が少し上に持ち上がり、少し前に押し出されるため、ウエスト回りの筋肉は前にねじれながら、縮こまっている状態になります。
4,肩回り、首回りの動き
骨盤が斜めになっているところから、背骨が側屈して姿勢をまっすぐに保とうとする、うねりのような動きは、肩が少し下がる方向に引っ張られ、最終的に首回りの筋肉によって調整され、目線は常に平行になり、頭の重心が崩れない位置に保たれます。
上に組んでいる方の足の骨盤が少し前に出ることで、上半身全体が前に倒れやすくなるため、それを支えるために首の後ろが縮こまったり、顎を出した姿勢になりやすくなります。
対策
1,内ももストレッチ
足を組むことで常に縮こまっている内ももの筋肉。
歪みを解消するためにストレッチをしてみましょう。
2,足を組んでいることに気づいたら、一度立ち上がってみる
長時間の座りに疲れて足を組む人も多いはず。足を組んでいることに気づいたら『体が座り姿勢に疲れているサイン』だと考えてみましょう。いったん立ち上がり、トイレに行くなど休憩をいれてみては。
3,腰回りストレッチ
腰痛解消、血行促進で、右へ左へ半身ひねりや、腰に手を当てて大きな円を描いて回してみましょう。
まとめ
体の歪みは、ある日突然現れるものではありません。日頃の生活習慣が少しずつ蓄積し、気が付くと歪んでいるからです。ですから、日頃の小さな意識の積み重ねが非常に大切になってきます。
イスの座り方や歩き方、立ち方など日頃の意識を変え歪みのない体つきを実現させましょう。
座ったときに『う~ん、足を組みたい』と思わない体になると良いですね。
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