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動物も癒しを求めて「ペットマッサージとアニマルケア」
2025-10-29おすすめ
上山 KAMIYAMA
動物とマッサージ
夏が終わり、季節は秋から冬へと駆け足で移り変わっていますが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
風邪をひきやすいこの時期、規則正しい生活リズムやバランスのとれた食事、入浴で体を温めるなど、日々の体調管理を心がけていきたいですね。
さて、私事ですが、ご縁があり保護猫を預かることになりました。生き物と暮らす責任を改めて感じながら、日々を過ごしています。そんな中でふと考えるようになったのが、「動物のマッサージ」についてです。
最近では、ペットを飼う方が増えてきたこともあり、動物のためのマッサージが少しずつ注目されるようになっています。特によく行われているのは、犬や猫、そして馬など。骨格は人と異なりますが、筋肉や神経、血管、内臓など、疲れたり傷めたりする部位があるのは同じです。
たとえば犬の場合、関節炎や椎間板ヘルニア、加齢による運動機能の低下などに対して、マッサージや鍼灸を行うことがあります。猫では警戒心が強いため頻度は少ないものの、腎臓などの弱くなりやすい部位のケアを目的に行われることもあります。
私が初めて「動物のマッサージ」を知ったのは、マッサージ学校に通っていた頃に聞いた“馬のマッサージ”の話でした。競走馬や競技馬は運動量が多く、怪我も少なくありません。
人の腕力だけでは脱臼の整復が難しいため、脚を使って戻したり、傷んだ靭帯をマッサージでケアしたりするという話を聞き、非常に驚いた記憶があります。
なお、動物のマッサージといっても、誰でも自由に治療行為を行えるわけではありません。人に対する治療に国家資格が必要なように、動物の場合も治療目的で行う場合は獣医師のみが認められています。
一方で、ストレス緩和やリラクゼーションを目的とした“ペットマッサージ”については、講習や認定制度があり、セラピーとしての手技を学べる場もあります。ただし、疾患に関わる施術については、必ず獣医師の診断・指導のもとで行うことが基本です。
人が動物から癒しを受ける「アニマルセラピー」があるように、私たち人間が動物の健康や生活を支えることも、心豊かな関係づくりの一歩だと感じます。
人も動物も、「ケア」や「予防」で未病を防ぎ、健やかに過ごせるように。そして、痛みや不調を少しでも和らげる仕事に携わる者として、これからも学び、精進していきたいと思います。
というなんか少し真面目なお話でした。
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