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気圧で頭が痛くなる理由と予防
2025-07-24スタッフブログ
崔 CHE
気圧の変化で頭が痛くなることを「天気痛」や「気象病」と呼び、特に低気圧が近づく際に起こりやすいとされています。その理由と予防策を詳しく見ていきましょう。
気圧で頭が痛くなる理由
内耳の過敏な反応と自律神経の乱れ
・私たちの耳の奥にある「内耳」には、体の平衡感覚を司る「前庭器官」というセンサーがあります。このセンサーが、わずかな気圧の変化も敏感に察知します。
・内耳が気圧の変化を感知すると、その情報が脳に伝えられ、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが乱れやすくなります。
・特に、体を興奮させる「交感神経」が優位になりすぎると、頭痛、めまい、肩こり、倦怠感などの様々な不調が生じやすくなります。
血管の拡張(特に片頭痛の場合)
ー低気圧になると、体外からの空気の圧力が下がるため、体内の血管、特に脳の血管が拡張しやすくなります。
脳の血管が拡張すると、その周囲にある「三叉(さんさ)神経」が刺激され、痛み物質が放出されます。これによってさらに血管が拡張するという悪循環が起こり、ズキズキとした片頭痛が生じると考えられています。
セロトニン分泌量の変動(特に緊張型頭痛の場合も関連)
ー気圧の変化によって、体内で血管の収縮・拡張に関わる神経伝達物質「セロトニン」の分泌量が不安定になることがあります。
セロトニンが大量に出た後に急激に減少すると、反動で脳の血管が勢いよく膨張し、血管を取り巻く神経が興奮して炎症が起き、頭痛につながると考えられています。
ーまた、急激な気圧の変化がストレスとなり、セロトニンが交感神経を刺激して血管を収縮させ、緊張型頭痛を引き起こすこともあります。
これらのメカニズムが複合的に作用し、気圧の変化によって頭痛が引き起こされます。元々片頭痛や緊張型頭痛の傾向がある人、自律神経のバランスが乱れやすい人は、特に気圧の変化による頭痛を感じやすいとされています。
気圧で頭が痛くなることの予防
気圧の変化による頭痛を予防するためには、日頃からの生活習慣の見直しと、気圧の変化に合わせた対策が有効です。
自律神経を整える生活習慣
規則正しい睡眠:毎日同じ時間に就寝・起床し、十分な睡眠時間を確保しましょう。
朝日を浴びる:朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びることで、体内時計がリセットされ、自律神経のバランスが整いやすくなります。
バランスの取れた食事:1日3食、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。特にマグネシウムや鉄分が豊富な食材(豆腐、ナッツ類、レバー、ほうれん草など)を積極的に摂るのがおすすめです。カフェインやアルコールの過剰摂取は控えめにしましょう。
適度な運動:ウォーキングや軽いストレッチなど、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけましょう。これにより、自律神経のバランスが整いやすくなります。
ストレス管理:ストレスは自律神経の乱れに直結します。リラックスできる時間を作り、入浴やアロマテラピーなどで心身をリラックスさせましょう。
内耳のケア
耳のマッサージ:耳の周りの血流を良くすることで、内耳の過敏な反応を和らげる効果が期待できます。
耳を軽くつまんで上・下・横に引っ張る
耳を後ろに回す
耳を上下半分に折り曲げて各5秒間キープ
これらを数回繰り返しましょう。
耳を温める:蒸しタオルなどで耳を温めるのも、血流促進に効果的です。
情報収集と事前準備
天気予報や気圧予報のチェック:天気予報アプリや「頭痛ーる」のような気圧予報アプリを活用し、気圧が大きく変動する日を事前に把握しましょう。
早めの対処:気圧の変化によって体調が悪くなりそうなタイミングで、あらかじめ鎮痛剤を服用したり、対策を行ったりすることで、症状の悪化を防げる場合があります。
その他
ツボ押し:「完骨(かんこつ)」という耳の後ろの出っ張った骨の下端の後ろ側にあるくぼみのツボを刺激することも有効とされています。
漢方薬:漢方薬の「五苓散(ごれいさん)」は、低気圧による頭痛に効果があると言われています。医師や薬剤師に相談して検討することもできます。
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