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猫の時間感覚 人の時間感覚
2025-04-24スタッフブログ
池田 IKEDA
猫には時間の感覚がないという研究者もいれば、そうでないという研究者もいます。しかし飼い主さんは普段から飼い猫に接していると、ひょっとしたら時間の感覚があるのでは? と感じる方が多いのではないでしょうか。正確に何時間経った、何日経ったということはわからないとしても、猫の行動には時間と関わりのあるものが多く、時間の感覚を人間以上に正確に感じ取っていることもあるように思えます。
猫は人間よりもずっと早いスピードで年齢を重ねてゆきます。その分、時間の流れも私たちよりも早いスピードで進んでゆきます。一般的に、猫の1日=人間の8時間だとされています。私たちが過ごしている1日=24時間は、猫にとっては3日分に相当することになります。ただし、猫の平均寿命から計算するとそうなるということなので、科学的な根拠はないのですが…。 もしかしたら私たちが一時間ほど家を空けたとすると、それは猫にとって半日も一人ぼっちだったと感じたり、忙しくて一日かまってあげられないでいると、猫にとってそれは約三日であると感じているかもしれません。
飼い主さんは猫の「時間の感覚」を知ることにより、これから一緒に過ごす時間がどれだけ貴重なものとなるか、そのためにはどうしたらよいのかという事を考え、共に充実した時間を過ごしていくのが大切なことではないのでしょうか。
一方人間の時間の感覚ですが、運動には人の時間感覚を変容させる効果があることがわかったそうです。運動は以前から、心身両面で健康にプラスの効果があると喧伝されてきました。しかし最近の研究によると、体を動かす活動を行っている時、人は時の流れがスローダウンしたように感じることが判明したそうです。この研究が示唆しているのは、仮に人の時間感覚が人為的に操作が可能で、それによってエクササイズの心理的な負担感や「運動している時間が長い」という感覚を軽減できるのであれば、定期的に体を動かす活動をしようという人が増え、全体的な心身の健康レベルが改善できる、ということです。
時計で計測される時間はいつでも同じ間隔を保って同じように進行するものなのに、感じられる時間はさまざまな要因によって長くなったり短くなったりします。感じられる時間の長さに影響を及ぼす要因は複数あると考えられていますが、これまでの研究によれば、時間経過に対する注意・身体的な代謝・感情の状態などを挙げることができます。こうした要因は今のところ、共通する何らかの原理を通して感じられる時間の長さを変動させるのではなく、それぞれ個別に感じられる時間の長さに影響を及ぼすものと考えられています。
先ほど挙げた要因のひとつ「身体的な代謝」を例にすると、同じ長さの時間であっても代謝が激しい時には長く、反対に代謝が落ちている時には短く感じられます。時間知覚が身体的な基礎をもつものだとすると、身体的代謝が激しい時には 時間の長さの知覚の基礎にある過程も活動が激しくなります。たとえば時計が同じ1分間を示す場合であっても、通常よりも早く心的時間が刻まれることによって、1分よりも長い時間が経ったように感じられることになります。逆に身体的代謝が落ちている時には、時間の長さの知覚の基礎にある過程の活動も落ちているため、1分間がいつもより短く感じられます。
運動すると身体的な代謝は激しくなります。運動を楽しみながら代謝を盛んにすれば、その運動に注意を集中していたとしても、楽しい時間を長く感じることができるかもしれません。ぜひ試してみてください。
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